<ねこじゃらし>がアンティークのリペアを初めて早いもので15年ほどになります。

元々は宮家のカップ、トロフィー、金属工芸品等を製作する工房で、その歴史は70年ほどになります。

初代は明治期に<新渡戸稲造>が名付けたという<サムライ商会>の製品を製作していた<山崎>で修業をし、後に東京御徒町に工房を構えました。

二代目曰く、昔は作れば売れた時代があったそうですが、バブルがはじけて銀器業界の需要も少なくなり、ごく一部の贅沢品という扱いになって行きました。

そんな中で工房の維持と江戸銀器の技術の継承は私たちにとって大変大きな課題となり、チャレンジとして与えられたのがアンティークのリペアだったのです。

<リペア=修理>という発想があります。

もちろん壊れた部分をお直しして使えるようにするのが目的ですが・・

アンティークは100年の歴史をくぐりぬけて、たくさんの人の人生に寄り添い生き残って来ました。

何よりも私たちが感じることは、骨董品としての価値も大切ですが作られた職人さんがいることに対し

先人に敬意を持ってお直しをさせて頂きたいと思います。

ご依頼品にはほとんどの場合過去にお直しが入っていて、そのほとんどが間に合わせのお直しで、

いわゆる修理というイメージで終わってしまっていることが多いです。

そこで私たちがご提案したいのが<修復>です。

なるべく一番最初に作られた形に戻してあげることで、またそこからの100年が始まります。

諦めていた部品の欠損も修復では精密な複製をして取り付けます。

例えば金属の部品

五重塔の鈴が一つ欠損していて複製を致しました。

こちらは2㎜ほどですが大変凝った造りの鈴で、最終的にはどれが新規に作ったものが私たちもわからないくらい上手くできました!



こちらは象牙の置物ですが耳と足と目に欠損がありました。

象牙で耳を複製し、生え際まで掘って残しておいた所にピッタリ差し込む様に取り付けてから特殊な技術で象牙に古美を付けました。

足の指は大変小さな複製ですが芯を立てて差し込んであります。

割れていた目玉は水牛の角から彫り出して留めました。

如何でしょうか?

古いものだから壊れていてもしょうがない。これ以上は直せない。と諦めてしまうことが多いかもしれませんが

作られた最初の状態になるべく戻してあげることが出来たら、そこから先に繋がります。

それは決してお客様の為だけではなく、私たちの技術を未来に残し引き継ぐことが出来る唯一の方法と考えます。

お役になてることがあるかもしれません。

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お待ちしております。